MVPは高橋さん。普通のドラマーがドラムキット全部を使って可能になる表現以上のものをスネアひとつでやっていた。ARA-ORAの前半部分が最高だったなあ。ARA-ORA自体は不完全燃焼っぽく見えた。前観たときより勢いが無かったような。
マヘルは第一部だけはONJOを聴いてるような耳で聴けたんだけど、第二部は音楽的構造がしっかりしすぎて音響耳では聴けず、そうなるとただの素人音楽に聴こえてダメだった。第三部は、耳がどうとかいう次元ではなく、ただただグダグダ。時系列順につまらなくなっていった。まあそれはマヘルの演奏だけじゃなくって、このイベント自体にも当てはまるんだけど。
あ、決してイベント自体が失敗だったと言っているわけではなくて、あれを楽しめる人はいるんだろうし、そういう人にとってはとても良いイベントだったのだろうけど、俺にとっては右肩下がりに感じられるイベントだったというだけね。内容以外の部分では、元小学校の音楽室で絨毯に座ってくつろいでライブが観られるという環境はとても良かったし、マヘルの雰囲気にもぴったりだったと思う。楽しめなかったのは、マヘルを受け入れる素地のようなものが俺には無かっただけ。
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第二部については今月のザリガニツリを参照。まあ俺は失敗したんだけど。すいません。
ザリガニツリ読んでみたよ。第二部はここに書かれてるようなことをテーマ(?)に演奏してたの?メロディとその他の即興演奏との対比という意味では、第一部が一番良かったけどなあ。良かったと感じたのは、即興側の音がテクスチャしか存在しない感じで俺の好みだったのも関係あると思う。音量・存在感ともに大きなメロディ(ピアノと歌)は俺にとっては邪魔なものでしかなくて、でもそれがあったから初めてその他の(いわゆる音響的な演奏だと俺は感じた)即興側の音に意識を集中できたわけです。もしもあの場で、ピアノと歌が存在しなくて、即興側のみが全く同じ演奏をしてたとしても、それをしっかり聴けたかどうかはわからないし、聴けたとしても良いと感じたかどうかも分からない。邪魔なメロディがあったせいで、それ以外に集中できたんだから、これは対比と言ってもいいんじゃないかと思う。工藤さんが言うところの対比とはずれてるかもしれないけどね。