春の音楽祭 | |
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2006/04/23 (sun) 22:00 start | |
charge: | 500yen |
place: | weird-meddle record (札幌市中央区南2条西1丁目) |
act: |
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河口洋介
1981年生まれ。札幌で、誰からも認められない大多数の音楽家のうちの一人。本人は音楽家としての健全な社会的承認を望んでいるが、その存在はむしろ癌に近い。
神田聡
ピエゾのついたアコースティックベースを使用し、
- 押弦し
- フレットの真上に指を沿え
- 掌等で振動を抑え
- クリップ等で弦を挟み
- 物体を弦の上に置き
- なにもせず
- 弦を指で弾く
- 弦に指を接し、離す
- 弓によって弦を擦る
- 指でボディを擦る
- 物体によって弦を擦る
- 物体によって弦を叩く
- 物体によってボディを擦る
- 物体によってボディを叩く
- アンプスピーカーからの空気振動にボディおよび弦を共鳴、振動させる
- 電磁石を用いたEボウによって弦を振動させる
- なにもしない
これら二つを組み合わせて演奏する。
古立太一
ミキシングボードとは、複数の音声を入力・増幅・加工して一つにまとめるための音響機器である。例えば、カラオケで曲と自分の歌声の音量バランスを取るための機器もミキシングボードの一種と考えられる。それ自身は音を生み出す機能を持たないミキシングボードであるが、マイクのハウリングと同様の原理によりフィードバック・ループを形成=出力・入力間を短絡することで電子音を生成することも可能となる。自身の出力を再帰的に入力・増幅するわけである。一番初めの何も入力されていない状態のミキシングボードからは、理想的な電子機器では発生しないはずの内部雑音が出力されている。この雑音は、周波数分布がほぼ一様である白色雑音と考えられる。フィードバックの過程で任意の周波数帯域を増幅することで、その周波数帯域のみを再帰的に増幅(相対的にそれ以外の周波数帯域は減衰)し、白色雑音から純音へ近づけていくことが出来る。このように何らかの方法でフィードバック経路に干渉し、そのフィードバック状態を変更することが私の演奏である。