RATNとか、AOKI takamasaとのデュオとか、pitaとのデュオとか、最近は誰かとの共作が多かったツジコノリコの久々のソロ作。そのものずばりSOLO。全然試聴しないで買ったんだけど、一曲目「MAGIC」でいきなり泣いた。というのはおおげさだけど一曲目はかなり良い。「結局僕ら何にも成し遂げられなかった、だなんて言うけどちっともそんなことない。何者でもないんだ僕は、だなんて君は言うけどちっともそんなことない。」なんていう歌詞がメランコリックで遅い四つ打ちに乗ってるのだから俺が嫌いなわけが無い。ちっともそんなことない。
2曲目「SUN」はシンセのベンド具合があまりにも無造作で微笑みが漏れてしまうけれど、曲としてはそこまででもないかも。3曲目「ENDING KISS」はエレキギターがそのままエレキギターらしい音のままでほぼ一曲通して演奏されていて意外。奇を衒ったことはする必要が無いという自信なのだろうか。この曲のビートは、以前の曲で使われていたのと同じサンプルがちょこちょこ使われていると思う。4曲目「LET ME SEE YOUR FACE」はインタールード的なノンビートの曲。5曲目「最後の地球」もかなり泣ける。歌詞は意味不明だけど。CDに入っているムービー「普通の日」に使われているのもこの曲。ムービーの方は微妙に歌詞の内容とリンクしているようないないような意味不明な内容。FLASHムービーっぽい動き方をしている。6曲目「GIFT」はなんか普通の曲。7曲目「NO ERROR IN MY MIRROR」は、AOKI takamasaとの「26th. floor」みたいな朗読もの。8曲目「染み」も普通っぽい。9曲目「中華レストランで」はそれこそ普通なビートが鳴っていてものすごく普通。エレクトライブを使っているのは間違いないと思う。要するに、俺は1曲目がとても好きで、5曲目も割と好きだよということ。
しかしすごいジャケットだ。裏ジャケはもっとすごくて、でかい緑色のノミなんだか太りすぎたバッタみたいのがでーんと描かれている。狙いが全くわからない。