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Stanislaw Lem / SOLARIS

ソラリスの陽のもとに
ソラリスの陽のもとに
スタニスワフ・レム、飯田 規和
早川書房
1977/04
文庫



ソラリスという星の海と、その海を研究している人間の話。海なのに(だから?)生命体。人間には理解不能な海との対話・交渉。謎のほとんどは解明されること無く謎のまま終わりますが、本質はその謎を解こうともがく過程での海(からの使者?)との交流に伴って議論される存在・記憶・アイデンティティとかそこらへんだと思います。進化の終着点、(キリスト教的な意味での)神、とかまで話が及んでいて、SFというより哲学書を読んでるような気持ちにも少しなりました。文章としては、会話シーンのテンポ感が好きです。俺は観たこと無いんだけど、これ、映画「惑星ソラリス」の原作なんですか?映画も見たくなりました。サントラも良いらしいし。