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ubiquitous music

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神谷の初個展に行ってきました。本当は何度か足を運んでその時々の違いを楽しみたかったのだけれど、最終日の終了時間ギリギリにしか行けなかったのが残念です。

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会場は白壁の細長い部屋と、その奥のベランダから続く庭というか沢。屋内は平面スピーカーを床に並べたり壁の隙間に小型スピーカーを並べたりしたミニマルな空気なのに対して、屋外は落ち葉の中などパッと見えない位置にスピーカーが隠されていたりしてどこまでが展示空間なのかわからない感じで、対照的で良かったと思います。屋内・屋外各所に仕込まれたマイク(と、マイクとして使用されているスピーカー)から入力された音を一度コンピュータに入力し、位置と時間を組み替えて出力するというアイディア自体は特別珍しいものでは無い(というか音楽製作過程そのものだ)けれど、時間を組み替える際の尺度が24時間・12時間とかなり長い時間だということが面白かったと思う。俺が行ったのがたまたま音の少ない時間帯だったのか、スピーカーからはノイズしか聴こえないことが多かったけれど、その分たまに別の時間・位置の音が聴こえてきたときにハッと出来て良かったのかもしれません。

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最終日ということでクロージングパーティも開かれ、個展開催期間中(174時間)録り貯められた音を使って神谷が演奏していました。内容は終始環境音メインで、フィードバックさせていた部分を除けば展示で聴こえた音と大差なかったように思います。それは悪いことでは全く無くて、むしろ展示の趣旨に合致していてとても良かったです。本人は演奏に不満足そうでしたけどね。演奏していた神谷には申し訳ないけれど、クロージングパーティの主役は料理でした。豆腐みたいなチーズにイクラとノリをのせたものがめちゃめちゃ美味かったです。あれやばい。

全体を通して神谷イズム炸裂で良い展示だったと思いますよ。展示システムで使われたソフトの原型を作った俺としても、一週間止まらずに動き続けてくれて嬉しかったです。

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おまけ: クロージングパーティ会場内で見つけた存在確率密度が歪んだ球状空間