クリスタルサイレンスの前日談や後日談などが収録された短編集。ぐっときたのは「猫の天使」。視神経をハックして猫の視点を手に入れるというアイディアは目立って面白いわけではないけれど、終盤になって熱や空気の流れまでが視覚情報に統合されていくあたりは結構惹きこまれる。犬とか猫とか動物はたまに何も無い(ように人間には見える)場所をじっと見てたりするけど、この話の中の猫は生命エネルギー(魂)を「クラゲ」のようなものとして見ていることになっている。霊が見えていると言われるよりは受け入れやすいよね。
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