クリスタルサイレンスの前日談や後日談などが収録された短編集。ぐっときたのは「猫の天使」。視神経をハックして猫の視点を手に入れるというアイディアは目立って面白いわけではないけれど、終盤になって熱や空気の流れまでが視覚情報に統合されていくあたりは結構惹きこまれる。犬とか猫とか動物はたまに何も無い(ように人間には見える)場所をじっと見てたりするけど、この話の中の猫は生命エネルギー(魂)を「クラゲ」のようなものとして見ていることになっている。霊が見えていると言われるよりは受け入れやすいよね。
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藤崎慎吾 / クリスタルサイレンス
火星の北極の氷の中から生物の殻が発見されたことをきっかけに火星上で色々と異常事態が起こっていくというような話。物理的な領域での謎解きかと思って読んでいたら、下巻ではネットワーク上での話がメインになったりして少し戸惑う。特に、ウェットウェアという人の脳をフォーマットしてリモートコントロールなどを可能にする技術が出てくるのだけど、こいつのせいで一人の人物が物理世界でいくつもの体を持つうえに仮想世界にもアバターを持っていてかなりややこしい。色々と要素を盛り込みすぎて解決しきれていないような消化不良感が結構残るけど、まあそれなりには面白いと思う。話が逸れていく勢いはイーガンの宇宙消失に似ている。
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2006/09読んだ本
お仕事関係ですね。経験的になんとなくわかっていたことが文章化されていてほほーという感じ。これは試してみようという考え方もいくつかあって良かった。
ブログの登場によって、HTMLを分からない人でも簡単に自分のWEBページを作成できるようになったことが大きな意味を持つのかと思います。後半はtechnoratiの自慢・宣伝?
読了まで2ヶ月くらいかかった。前半のNHK電子音楽スタジオあたりの話はとても面白く読めたけど、YMOやらテクノポップの話が出てきてからは興味が無くなった。でも全部読んだ。大野松雄は生き方がパンクだ。
なんだか読みにくい版組だったので超流し読み。なにかを判断する際に、優秀な人が一人いるよりも普通の人が百人いるほうが、平均すると間違いにくい(間違えないわけではない)ということ?
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アンビエント・ファインダビリティ
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