会社の人が参加しているフルートオーケストラを観にキタラへ行く。この日は気温が30度を超える真夏日だったので空調の効いたキタラはとても快適だった。そしてほとんどフルートだけで構成されたオーケストラの演奏が心地良過ぎて寝た。フルートはそれ自体ノイズ成分が多くてにじみやすい音色なのが大量に集まる事でぼやーんとなり、大ホールの計算し尽くされた響きでさらに音が溶けて眠りに落ちてしまったわけですね。そういえばコントラバスフルートの見た目がキャッチーでとても良かったです。キタラを出てメドルに寄りCDとDVDを買ってからアイボリーに向かう。歌の事故。七尾旅人++。歌の事故のどこらへんが事故かというと、まず歌が中心に無い事が事故っぽい。客いじりと適当なトークの合間に歌が挟まる感じ。やーでも歌はさすがに七尾旅人ですなーという、とかいってもせいぜい2ndくらいまでしか聴いてないんだけど。一部と二部に別れていて、二部の始めに七尾旅人から客にホタテの珍味が振る舞われた。二条市場で買ってきたらしい。もらって即食べたら歯に挟まってこれも事故に含めておきたい。で、二部の後半はリクエストコーナーになり1stの曲を何曲かやっていたように思う。最後の一曲に八月をリクエストした人++。あやうく泣くところだった。戦闘機とかも聴きたかったけど、八月を聴けた方が良いに決まっている。うれしいうたでかきけして僕は帰ったということになる。あ、帰る前に高橋とSPARKでカレー食べました。ルーカレーを頼んだらサラダボウルみたいな木の器にご飯とカレーとレタスwithマヨネーズが盛られていて見た目がまず新鮮。ほんでレタスwithマヨネーズはカレーに合う。今度カレーを作るときはレタスも忘れずに買おうと思う。盛りだくさん過ぎて全然疲れが取れない週末だった。
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2008.07.05 歪曲巡礼
休日出勤で引っ越し業者の荷物搬出を見守る。見守るだけのはずが、社長の荷物梱包が終わっていなくて手伝ったり細々した見逃されていたものを処理したりで結構疲れる。その後ベッシーホールへ行き歪曲巡礼。入ったときにやっていたC4 Blues Poem In The Bosomという人たちは鍵盤+ギター+パーカッション+ラップ/ポエトリーというような編成で、むりやり一言でまとめるとアンニュイダブな感じ。次がNORTH SMOKE ING aka N.O.R.T.H.C.’zという人たちで1DJ+3MC。割とベタなヒップホップだったように感じたけれど、ヒップホップの事は全くと言っていいほどわからないのでもしかしたら独特な部分もあったのかもしれない。3人で掛け合いのようにラップしてるのは楽しそうだなーと思った。次がMIC JACK PRODUCTION。2DJ+3MC。まずトラックがめちゃくちゃ良かった。ヒップホップにとどまらないというか、autechreも含めるくらいの広さでいうところのヒップホップというか。ウワモノに使ってる音が大分面白い。リリックはあまり聴き取れなかったけどラップも良かったす。優勝。次がTRIBE ROCK。1DJ+2MC。なんかこれも普通。MC二人が見つめ合ってラップしてるところは絵的に面白かった。最後がShing02。ドラム+バイオリン+鍵盤+DJ+MC。バンド編成のヒップホップというとThe Rootsとかか。や、The Rootsは聴いたこと無いんで比べるつもりは全くないんですけども。ファンだからということもあって基本的には楽しかったんだけど、前半に歪曲からの曲をやって、後半にLove (sic)とかをやり、最後の曲が400だったのは、なんかそれで良いんだろうかと思ってしまった。歪曲巡礼なのに最後が400でいいの?みたいなモヤモヤ感。高橋と一風堂でラーメンを食べて帰宅。
塁君企画vol.4はPlastic TheaterでAcid Mothers Templeのメンバーの別ユニットを中心に。塁君は客入りと転換の短い時間に二回演奏。なにかをフィードバックさせながらギターを弾きテープに録音したネタをコラージュするような。一番目(?)はGOMNUPERS。初めて見たけど割と好きだな。一曲目の前半が淡々と展開もほとんどなくドゥームメタルっていうのかsunn o)))みたいな重いギターとベースとドラムで特に良かった。演奏している姿も基本的にはほとんど動かなくてなんか良い。積極的に見に行くほどではないけど機会があればまた見たい感じ。二番目がBAMU。ブースの中で演奏していたから何をしていたか全くわからないけど多分いつものMS-20とMS-10中心だと思う。BAMUの演奏は動きをつけることに主眼を置いているように感じる。持続音を鳴らしていてもその中では動きが止まっていないというか、ドローンにはならない。あと、低音をゴリッと出せる環境=クラブ=今回の会場でやった方が合ってると思った。三番目が田畑満ソロ。Acid Mothers Templeではベースを弾いてたけどソロではギター。コンパクトエフェクターで自分の演奏をループさせたりドンカマ鳴らしたり歌ったり、なんかウッドペッカーとかトム&ジェリーみたいな印象。せわしなくコミカル。おもろい。四番目が志村浩二+田畑満+高橋幾郎+東洋之。Acid Mothers Templeのシンセの人(仙人)はそのままシンセ、ドラムの人がベース+ボーカル、ベースの人はギター、幾郎さんがドラム。AMTとは違うんだけどやっぱりサイケでちょっとブルージーって表現でいいんだろうか。ボキャ貧なのでわからんですが、決して好みじゃないのに楽しませるのはすごいと思う。あと幾郎さんが気合い入ってるように見えて、ちょっと意味不明だけど嬉しくなった。見に来て良かったーとか思いながら見てた。最後が光宙★魔呼斗。これはAcid Mothers Templeの縮小版という感じがした。つまり一曲が長くて(一曲しか演奏していない)楽しかったということですが、ドラムとギターだけになると演奏の上手さがわかりやすく表に出ていたように思う。2時間とか余裕で楽しませられるくらいだから上手くて当然なような気もするけど。この日も結構な大音量でさらに次の日に耳鳴りが引き継がれた。
神谷とイエローでカレーを食べてからカウンターアクションへ行く。一番目がモスマンモスマン。じゃなくてサバイバルマン。いつのまにかベースが入っていてドラムがいなくなっていて高橋君はサンプラーを使わなくなっていた。終始ギターが爆音で中域を埋め尽くしていて、カウンターアクションは中域が強くて、つまりギター以外の音があまり聴こえなかったのだけど、返しではシーケンスも結構聴こえていたのだろうか。トヘゾーさんは自分で鳴らしているビートに合わせて揺れていた。ちょっと一本調子過ぎる感じがしたのもあって、ドッドドのときの方が良かったように思う。二番目が角煮で、尾崎がベース、前田さんがドラム。演奏技術がどうこういう音楽じゃないとはいえ、今までと楽器が変わっているのにちゃんと角煮だったのは結構すごいんじゃなかろうか。歌やパフォーマンスだけで角煮になるわけでもなし。二人とも今回の楽器が上手いわけでもなし。角煮の本質みたいなのを掴んでるんだろうなー。三番目がqodibopで、前半がシーケンス多めで打ち込みバンドっぽい感じで、後半がシーケンス少なめというかほぼ無しでよりバンドっぽい感じ。なんとなく、最近のqoはちょっとずらすのが好きなんじゃないかという気がする。タイミングをちょっとずらす。音の組み合わせをちょっとずらす。ずれたところから広がる。みたいな。最後がAcid Mother Temple & The Cosmic Inferno。音の大きいサイケ?ジャム?バンド。まず見た目が仙人みたいな白髪の長髪+白ヒゲのシンセの人にやられる。悟りを開いてるような風貌で鳴らす音はサイケデリックで、テリー・ライリーもこんな人なんかなーとぼんやり思う。ほかのメンバーもキャッチーな見た目だったけど割愛。演奏としては、一曲3〜40分くらいの部分部分はミニマルで全体としてはかなり展開して行ってハマる感じ。というか仙人が楽しそうにサイケな音を数十分も演奏してたら惹き込まれるのは仕方ない。アシッドでコズミックすぎて次の日は耳鳴りが消えなかった。音源で聴くかっつうとまず聴かないけどライブは楽し過ぎる。
2008.06.14
北24条から空港バスに乗り千歳へ向かう。高速に乗るまでは普通の路線バスの停留所にも何カ所か停まり、普通の路線バスと間違えて乗ろうとするおばちゃんが数人いて、その度に運転手が「千歳空港行きですよ」と確認していた。千歳空港では神田家へのお土産として鮭トバを買う。二枚におろして切れ目だけ入れてそのまま干したと思しき、良くあるスティック状の鮭トバの両端に頭と尾が残っていて繋がっているという見た目のインパクト重視で選択。実際これは受けたので良かった。神田もこれはお土産として使えると思ったのか「これいくら?」と普通に聞かれたのだけど、お土産を渡した相手に金額を教えていいもんなんだろうか。たしか2,000円いくかいかないかくらいだったと思います。前の便の到着が遅れたために我々の便の出発も玉突き的に遅れ、羽田の着陸許可もなかなか出なくてぐるぐる回って、結局定刻の30分遅れで到着。京急で品川まで行き山手線に乗り換え、代々木で総武線に乗り換えるはずが降りれなくて新宿で降りる。人力駅探=神田の助けで新宿も総武線が通っていることがわかり、総武線で千駄ヶ谷へ向かう。駅で神田と合流しループラインへ。途中の会話「神谷は来ないの?」「なんか別のイベント行ってるみたい」「なんの?」「カタカナだったからなんか外人の」「いや、カタカナだからって日本人のユニット名かもしれないよ」「いや、カタカナ2つだったから外人だって」「ああ、ドラゴンアッシュとかね」「そうそう、あいつ(ふるやけんじ)二重だから」。あとで確認したところ、神谷はスーパーデラックスにクリストファーウィリッツを見に行っていたようで、たしかに外人だった。ループラインで河野さんと札幌が寒いのか東京が暑いのかなどどうでもいい話をする。展示をしている人(名前失念)が展示物を一つ一つ説明して実演して回る。一本のテープを2つのレコーダーに通して、それぞれのレコーダーからスピーカーに出力、スピーカーのすぐ上にスネアを置いて響き線に共鳴させるやつが好きだった。おそらくテープの内容はスネアを演奏したもので、小さなスピーカーでは録音されたスネアのアタックしか鳴らせない=スピーカーの上にあるスネアの響き線に対するトリガーとして機能する。一本のテープが2つのレコーダーで共有されているので、2つのスネアは時間のずれを伴って同じシーケンスを鳴らす。かといえばそうでもなくて、レコーダーの機種が違うとか経年劣化とかたぶん色々合ってテープスピードが一致していないせいで同じなんだけど同じではないような聴こえ方がする。というあたりが面白かった。河野さんとaenさんのデュオは、aenさんが音を止めて終わる雰囲気になったのを河野さんが終わったと判断してテレコを止めたところからaenさんがそこまでの演奏の録音を再生して続行した後の河野さんの焦っている感じがわかりやすくて面白かった。俺は、焦った後というか想定していない事が起きた後にどう対応していくかを見るのが好きなんだと思う。ハタノさんというチェロ弾き語りの女性は、やりたい事と演奏技術が釣り合っていないように感じてほとんど楽しめなかった。ところどころ音を外したりしていたのが「味」として良い方向に作用する音楽であれば良かったんだけど。展示をしている人(名前失念)は、テープ+レコーダー+スピーカー+スネアの展示物と自身が演奏するスネアで共演するようなのはそれなりに面白かったと思う。スネアばっかりの状況とか。その後のギター弾き語り、ハタノさんとのデュオはそうでもない。あ、でも歌に感情がこもっていなさそうなところは悪くなかったのかもしれない。終了後aenさんと河野さんと少し話してループラインを出る。中目黒で神谷と合流してファミレス的な定食屋へ行くと、水が不味い。ナチュラルローソンに寄って神田家に行き少しマンガを読んでから寝る。