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筒井康隆 / 旅のラゴス


たぶん未来の地球以外の星での御話。たぶん地球人が宇宙船で地球を離れて辿り着いた星での御話。地球人がその歴史を通じて育んだ科学・文学・政治などの知識がほとんど失われた世界の御話。知識を失った代わりにいくつかの超能力を身につけた人々の御話。人生は旅のようなものと言うけれど、実際に一生旅し続ける男が主人公の御話。最後も帰るあてのない旅に出て終わる非常にロマンチックな御話。登場人物もみんな曲者というか味があって楽しく読める。一冊の中で細かく章立てされていて、それぞれがある程度独立した話になっているので、中盤あたりの章までなら短編集的な読み方も出来ると思う。スカシウマ。

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Greg Egan / Reasons To Be Cheerful and Other Stories


イーガンの日本オリジナル短編集第二弾。「移相夢」「ボーダーガード」「しあわせの理由」あたりが好き。特に「移相夢」の終わり方が素敵だと思う。謎は謎のまま。「道徳的ウイルス学者」のいかれっぷりも捨てがたい。「愛撫」の芸術家もいかれてるな。いまのところイーガンの作品で面白くなかったのが一つも無いのが凄い。

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Greg Egan / Oceanic and Other Stories


イーガンの日本オリジナル短編集。よくもまあこれだけ色々考え付くもんだなと感心してしまう。一番最初に収録されているからか「貸し金庫」が非常に印象に残っている。並行世界を裏返して自我を分散コンピューティングしているような話。多重人格の逆ともいえるかな。感動したときに脳と頭蓋骨の間がビリビリするような感覚ってあると思うんだけど、読んでいる間ずっとそんな感じだった。「貸し金庫」のためだけに買ってもいいと思う。ほか特に面白かったのは「ぼくになることを」「誘拐」「無限の暗殺者」かな。スイッチ、スキャン、並行世界。自己を規定する要素はなんなのか。

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氷割りのサウンドスケープ

ここんとこ全然更新してませんが元気です。今日は氷割りをしていてツルハシを折りました。やり始めて10分くらいでぽっきり。氷をガキンゴキン割りながら手のマメをつぶしていくのが楽しいのにツルハシが無かったら何も出来ません。悲しいです。氷割りは、ツルハシで氷を割ること自体も楽しいけれど、割った氷が解けていくサウンドスケープも素晴らしいのです。微小な氷粒がキシキシいいながら崩れていく音、水が流れ滴る音、それらが弱音で完璧なサラウンドで聴こえてくるのだから耳は大喜びですよ。氷割りは屋根の雪下ろし(と屋根からの飛び降り)に並ぶ冬の楽しみの一つです。

あと、まだ本決まりではありませんが livingstone の初ライブが決まりそうです。

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VC++6.0でpdのエクスターナルをビルドするときの注意

[PD-dev] How compile an external with visual c 6.0 ?

コマンドライン上でリンクするときに

link /dll /export:helloworld_setup ......

と指定するか、もしくはソースコード中で

__declspec(dllexport) helloworld_setup()
{
    hogehoge;
}

としてやらなければならない。ここに書いてあるとおりにやって、全く同じことではまったからメモしておく。あと、pd-extendedには pd.lib が付いてこないから、オリジナル版から取ってくるとかしなきゃ駄目。つうか、そもそもヘッダファイル m_pd.h が必要だからソースコードもダウンロードしなきゃだめだ。あとは作成中のエクスターナルのソースコードと同じフォルダに m_pd.h と pd.lib を置いて、プロジェクトの設定でリンク対象に pd.lib を追加して準備完了。ビルドしよう。