おっかない話です。過去も現在も未来も思いのままに作り変える能力を持った国家でのお話。といっても、タイムマシンで過去に戻って…という話ではなく、人間の「記憶する」能力を失わせることで、記録の中で過去を操作しています。現実とか、事実とか、真実とか、史実とか、なんなんでしょう。今、自分の頭の中にある記憶は真実?事実?世界中の誰もが認めることが真実?事実?記録に残っていることが真実?事実?史実?今、自分が認識しているものが現実?現実の中に自分が存在する?主観?客観?本当も嘘も何も無いし、全てが本当で全てが嘘。嘘は本当だけど、本当は嘘だけど、本当の本当に、嘘は嘘。おっかない話です。救いの無い終わり。
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「George Orwell / Ninteen Eighty-Four」への2件の返信
これ読んだあとになんか読んで、記憶の改変というのは結構現実的なんだなーと思った記憶がある。なんの本だったか、いまいち覚えてないけど(チョムスキーとかかな)。僕も自分の中でウソの記憶を作ったことがあります。気を抜くと本当に会ったと思ってしまう、なんつうの、記憶っぽいもの。
チョムスキーとは、また難しそうなの読んでるなあ。現在というものが、記憶のリアルタイムな追体験だとしたら、常に記憶を改変し続けながら生きていることになるね。とか思ったんだけど、「リアルタイムな」「追体験」て意味分からんよね。記憶も記録も完全では無いなら、世界はどうしようもないほど曖昧で不確かなものだね。そもそも世界ってなんだろね。宇宙の果ては?時間の始まりは?人の心は?