Richard Lermanのtravelon gamelanを自転車に乗りながら聴いていたら、曲中で鳴っているベルを実際に鳴らされたベルと勘違いしてキョロキョロしてしまった信号待ち。恥ずかしかった。人通りのない道路を通りながら聴いていたら、見えない仲間がいっぱいいるような気がしてきて怖かった。夜中の河原とかだったら更に心霊現象っぽさが増すだろうな。
通勤途中で北大構内を通っているのですが、今日はメインストリート沿いに出店のテントがたくさん建てられている最中でした。明日から楡稜祭のようです。一年のときはクレープ屋やったなーとか、クレープの生地作りで酷使しすぎて泡立て器折れたなーとか、泡立て器が折れるくらいだから自分の手にもマメができてつぶれてひどいことになってたなーとか、毎年留学生のカレー食べてたなーとか、思い出迷子になりそうでした。
楡稜祭は良いんだけど、よさこいソーランも明日から(?)始まるみたいで、こっちは本当に心の底から迷惑に思います。どこか石狩湾新港とか、どこかの人里離れた山奥とかでやってほしい。未だかつて、よさこいを肯定している札幌市民に会ったことがありません(もちろん踊ってる人は除きます)。まあ、金になるから止めるに止められないんでしょうな。市民税が下がったりするのなら俺も肯定するかもしれません。
Gizmodo Japan: アナログ電子楽器「エレクトリックパチカ」(動画)
パチカというのは、紐の両端に球が一つずつ付いていてカチカチ鳴らす楽器です。リンク先の動画では、パチカの中にFMトランスミッターを入れてラジオから音を鳴らしていてそれだけでもワイヤレスマイク的で面白いのです。が、本当に面白いのはここから先で、FMトランスミッター内蔵パチカを二つ使うと電波が干渉して電子音が鳴りだすのです。要はテルミンと同じ原理ですね。これがまた、パチカの演奏ってかなり速い動きで成り立っているから、電子音もグリグリ動くわけですよ。最高です。
TRIOSKはギターがいないのが良いです。それだけではもちろんありませんが、まずギターがいないというのが個人的に良いです。基本はピアノ、ベース、ドラムのトリオで、生演奏に電子音を混ぜてるような感じ。ドラムがジャズっぽいです。これまで聴いていそうで聴いてこなかったタイプの音楽ですな。一方のsomeone elseは、マイクロハウスなスカスカ四つ打ちもの。シンセフレーズなどのメロディ的な要素がかなり希薄なのでとても良いです。ベースの音色も地味なので好きです。
なんだかよくはわからないけど、とりあえず脳が興奮している感覚があるので面白かったんだと思う。少なくとも部分的には、特に前半は面白かった。時間束(=時間線の束)がほどけてこんがらがってもうめっちゃくっちゃになったような設定だけで割とやられる。ほかにも平行宇宙とか超知性体とかなんやかんやとはち切れんばかりに詰め込まれている。作品の形態は連作短編集のようなそうでもないような、一貫性があるような無いような、メタでメタメタでメタ^30だったりするのだけど、本一冊単位での乱痴気具合と、各章単位での乱痴気具合が割と似通っていて、さらに一文単位でも同程度の乱痴気具合を感じられることがあり、そういった意味では非常に一貫していると思う。金太郎飴というよりか、フラクタル。でもまあ、不条理で理不尽な情景を不条理で理不尽なまま不条理で理不尽な文章で書かれたり書かれなかったりするので、苦手な人はとことん苦手そう。人生、宇宙、すべての答えなんてものは存在しないように、そこには書かれていない。んで、この意味不明さは何かに似てるなーと考えたら、本棚にある西島大介のアトモスフィアが目に留まった。ちなみに目に留まったというだけで、両者が似ていると言いたい訳ではない。ただ、無意識的か意識的かSelf-Reference ENGINEの感想を書きながら本棚に目をやったらアトモスフィアに吸い寄せられたということ。